ご挨拶


 NPO法人 関西臨床腫瘍研究会(Kansai Clinical Oncology Group;KCOG)は、「本当に患者さんのためになる質の高い臨床研究を行う」ことを理念として、婦人科腫瘍領域を中心に活動してきたインターグループです。

このたび、2025年6月より会長を拝命いたしました。

近年、がん診療においては多くのガイドラインが整備され、標準治療が広く普及するようになりました。一方で、日常診療の中には、依然として十分なエビデンスが存在しない臨床的課題が数多く残されています。KCOGは、そのような「現場から生まれる疑問」に真正面から向き合い、患者さんにとって真に意味のあるエビデンスを構築することを目指して、臨床研究を継続してまいりました。

これまでKCOGからは、婦人科がん領域において24本の論文を世に送り出しており、その成果の一部はNCCNガイドラインならびに日本の子宮頸がん治療ガイドラインにも引用されています。これらは、単なる業績ではなく、臨床研究の成果が診療指針として患者さんに還元された証であると考えています。

またKCOGの大きな特徴の一つが、若手医師・メディカルスタッフの育成に力を入れている点です。学閥や年功序列にとらわれることなく、臨床研究に意欲を持つすべての医療者に門戸を開き、研究立案から実施、論文化に至るまでをグループ全体で支援してきました。次世代を担う研究者を育てることこそが、将来のがん診療の質向上につながると信じています。

今後もKCOGは、臨床現場に根ざした研究を通じて婦人科腫瘍領域のエビデンス構築に貢献し、その成果を最終的に患者さんへ還元することを使命として活動してまいります。本会の趣旨にご賛同いただける多くの医師・メディカルスタッフの皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。

 

2026年2月4日

KCOG会長:本橋 卓